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私がXバンドレーダーのことを知ったのは2013年6月の平和新聞の報道だった。その年の2月、日米両政府は京都府京丹後市の空自経ヶ岬分屯地の配備に合意している。記事を読んで感じたことは沖縄も京都もおそらくどこでも米軍基地を新たな建設あるいは移設にかんして住民の意見は通らないという事だ。
私の住む高江の問題に、沖縄米海兵隊北部訓練場の「過半の返還」という日米合意がある。住民が歓迎するかのような言葉には必ず取引が存在する「土地は返しますが訓練は激しくなります」とは発表しない。「返還」は訓練場内の22か所のヘリコプター着陸帯の数は減らさないということだった。7513haから3987haを返還する。半分に減った場所でこれまでと変わらない訓練をするということなのだ。しかも先に返還された安波訓練場の替わりにこれまでになかった海への出入りのために土地と水域が提供されることになった。ジャングル戦闘訓練に加え上陸訓練が可能になるのだ。これが政府のいう基地の負担軽減である。ごまかしようもない過重負担を押し付ける国は強大だが「返還の目途」は平成14年度末である。国の思惑は外れ新たな着陸帯を作らせない人々の行動は13年も計画を遅らせている。
一度現場にと思いつつ行けなかった経ヶ岬に昨年クリスマスの頃実現した。現場に近くなると道路はくねくねとなり大型バスだったからか国道178号線は道幅も広くないと感じた。大陸から赴任してくる米兵の事故が予想されるがすでに6件の交通事故が発生していると報告があった。米兵が日本でどのくらいの運転技能の訓練をしているか分からないけれど向うは左ハンドルだし、しばらくは感がつかめないのではと心配になる。
敵の情報を知る上で通信施設は軍事上もっとも重要だろう。真先に連絡網を断ち切るためにはそこを攻撃するのは鉄則ではないかと思う。そこが砂漠かはるか彼方の海上なら住民の被害は免れるだろうが、経ヶ岬には道路を挟んで民家がある。敵の標的とならずとも住民が心配している電磁波の影響はどうだろうか、地質遺産観光の遊覧船や漁業への影響はどうだろう、異変は野生動物の変化で確認するのか、異常がみられたら照射はやめるのか。何れの疑問にも防衛省は「米軍の運用上のことは応えられません」というに決まっている。
沖縄県民が選んだ代表に目指すところが違うからと面会を拒否するような内閣を代えなくては日本列島はあちこちにレーダーを向け銃口を向けるのではないか。一斉地方選挙で審判を下したい。
「ヘリパッド」いらない住民の会 伊佐真次