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うまんちゅ大行動に参加して
文責:中原
沖縄の人々の熱い思いに少しでも応えられたら――。そう思いつつ、昨年12月23日、普天間基地の周辺で行われた「御万人(うまんちゅ)大行動−愛と怒りのサウンドパレード」に参加した。あいにくの曇り空となったが、宜野湾海浜公園で行われた集会には3000人(主催者発表)もの人が集まり、オスプレイの配備撤回や米軍基地の早期閉鎖・撤去を訴えた。
集会では、沖縄平和運動センターなど団体の代表者、地元の国会議員からのあいさつが続いたが、特に山内徳信・参院議員のアピールは力強いものだった。昨年9月下旬の普天間基地ゲート封鎖行動を高く評価した上で、「私たちが1000人、2000人、1万人と結集をして、普天間のすべてのゲートを人間で封鎖をしていく、普天間基地の機能に打撃を与えていくことによって、ついにアメリカは普天間から撤退せざるをえない」との見通しが示され、「自信を持って今後も闘っていきましょう」との呼びかけがあった。
集会後、サウンドデモが行われ、普天間基地の大山ゲート前まで歩いた。これまでのデモとは違い、ポピュラー、ロック、フラ、打楽器など多彩で、全部で10の「山」(サウンドカー9台)が登場した。沿道の観衆はやや少なめだったが、店から出て見てくれた人も多く、注目を集めていた。通常のデモと比べて、市民が参加しやすいデモになっていたと思う。
私自身は、月に1〜2回、街頭でこのチラシを配っているが、残念ながら、受け取ってくれる人は少ない。沖縄の基地問題は「政治的なこと」であり、「自分に関係ないこと」として、敬遠されているようにも感じる。一方、沖縄では米軍による事件・事故が絶えず、騒音被害も深刻なままだ。関西に住んでいて、基地の騒音といわれてもピンとこない人は多いかもしれない。そういう人は、例えば、宜野湾市がyoutube上に公開している「普天間飛行場_騒音実態映像」を見てほしい。ヘリコプターやジェット機の騒音がどの程度か、その一端を知ることができる。
デフレ社会といわれて久しいが、日々の生活費を稼ぐのに精一杯の人も少なくないと思う。生活にゆとりがなければ、報道を目にする機会も減り、社会問題について考える時間ももてない。日本では、長時間労働が是正されず、過労死・過労自殺が後を絶たないが、このような労働環境を根本的に改める必要がある。少しでも仕事と生活の調和が図られ、地域活動やボランティア活動への参加とともに、基地・原発・貧困などの社会問題への関心が高まり、市民運動への参加が増えることを願っている。