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沖縄・辺野古への新基地建設に反対し、普天間基地の撤去を求める京都行動★

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街頭配布ビラ 2009 2号 コラム 




終わらせたいけど終わらない旅
―映画をみての雑感のような…―




 

 ―沖縄に基地がなかったらあの人は生まれていなかったし、基地を否定することはあの人の存在を否定することになる。だから自分は、基地にYESともNOとも言えない…


 



 数年前に友人の家で観たDVDの中で、沖縄出身の歌手Coccoはそんなことを語っていた。「あの人」というのはCoccoにとっての大事な友人のことで、その人はアメラジアン、つまり父親が米兵で母親がウチナンチューという生まれを持つ人なのだった。



 たしか辺野古の問題に関わり始めたばかりだったその頃の私は、それを聞いてまず「でも、」と思った。基地に反対することは、そこに生まれた個人を否定するのとは別じゃないか、と。しかしすぐに、いやそれも違うな、と思い直した。その人が生きていることの根幹に関わる感情は、そうたやすく割り切れるものではない。そしてそういった気持ちは、例えば反基地運動の中ではなかなかすくい取られないような、さわったら消えてしまうシャボン玉のようなものかもしれないけれど、たぶんとても大事なものなんだろう、とうすぼんやりと考えた。(また、後から知ったことだが、アメラジアンにとって暮らしにくい社会状況がずっと続いており、そのせいで「その人」が何度も辛い思いをしてきたであろうことは想像に難くない。)



 Coccoはいつもこうやって、ぐにゃぐにゃもやもやして掴みきれないような感情もすべてそのままにさらけ出す。それらはあまりに率直でひりひりするほど本気だから、いやでも心に触れられてしまう。Coccoの存在は以前から知っていたが、この人好きだなぁと思った最初がこの時だった。そして、この時に受け取ったシャボン玉のようなものを、私も大事にしたいと思った。



 でもそれと同時に私は辺野古で受け取ったものも大事にしたくて、それにはやはり基地にNOということが必要に思えて、迷った末に、今もずっとこうして街中で「基地反対」を呼びかけるチラシを配ったり署名を書いてもらったりしている(サボることもあるけど)。それは、Coccoの思いとは食い違う行動なのかもしれない。基地がなくなってほしいと思うその根っこにあるのは、けっきょく私自身のエゴなのだろうし、それがどこかで人を傷つけているかもしれなくて、基地によって暮らしを支えている人たちに責任をとれるわけでもなく…そんなふうに思い悩むのすら面倒になることも多いけれど、私なりに鬱陶しいぐらい考えて選んでいるのが「基地はいらない」と言うことなのだ。



 今回「大丈夫であるように―Cocco終わらない旅―」のスクリーンの中で見たCoccoは、相変わらずたくさん泣いて笑って全部さらけ出しながら、身を削るようにして前へ進んでいた。彼女はやはり「基地はいらない」という言葉は使わないけれど、むしろそのことによって、何か、それ以上に深いことを伝えうるのではないかという気がする。青森のコンサートホールで、ファンの手紙を受けて今朝見てきたという六ヶ所村の核燃料再処理施設の話をし、状況を沖縄のそれと重ね合わせて、自分も加害者だったのに今まで知らなくてごめん、教えてくれてありがとう、と泣きながら謝るシーンがあるが、もうそこから涙が止まらなかった(隣り合わせた見知らぬおじさんも、同じところから鼻をグスグスいわせて泣いていた)。ツアーで各地をまわる中で彼女は、それぞれの場所にある苦しみや悲しみに触れ、そこにまた新しい歌が生まれる。なんだかそれは、いろんな諦めや孤独の底にどうしても捨てきれず残っている、希望そのもののようだった。




 Coccoは今も、悩み迷い歌いながら生きていくという、終わらない旅を続けている。だから私は私で、やはりこれからもいちいち悩みつつ、続けていかなくては。そうしていつかどこかで、何かのかたちで、同じ希望のもとにつながれたらいいなと願う。(文責:M)



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2004年9月、京都に住む市民・学生が集まり結成した、沖縄の米軍基地に反対する市民運動です。

現在は、毎週土曜日に三条河原町でビラを配ったり、アピールをしたり、普天間基地の「県内移設」に反対する署名を集めたりしています。

「沖縄に基地を押しつけたくない」「戦争反対」…そんな思いを声に出してみませんか?

米軍基地や沖縄への思いをそれぞれの形で表現すること。それが京都行動のスタイルです。京都行動はひとりひとりの思いを大事にしながら、沖縄と繋がることを目指しています。ぜひ、足を運んでみてください!イチゲンサン大歓迎!!

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【とき】毎週土曜17:00〜18:30
【ところ】三条河原町商店街の
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